心の3層構造
心は3層から成り立っている
私たちの心は大きく分けると、「プラス」の心と「マイナス」の心があります。
プラスは“愛”です。 マイナスは“恐怖”です。
野生の動物などはシンプルですから、あらゆる原動力が「愛」か「恐怖」から来ます。
自分の子どもを愛する気持ちから、エサを捕獲する。外敵が現れた時の恐怖心によって身を守るという行動をとる、といった具合です。
しかし、人間の心はもう少し複雑です。
プラスの心は、「明るく」「前向きに」「積極的に」「夢を持って」「目標を持って」「プラス思考で」「愛と感謝の気持ちで」「素直な心で」「勇気をもって」…といった心。
マイナスの心は、「暗く」「後ろ向きに」「人を恨んで」「憎んで」「妬んで」「傲慢で」「偏屈で」「マイナス思考で」云々…
どちらの心が「運のいい人生」の原因になるでしょうか?
…なんて質問はここではするまでもありません。
念のため申し上げますが、いわゆる積極思考、プラス思考のインプット…なんて話をここでするつもりはございません。
しかし今、巷に溢れる、既存のほとんどの手法が、このプラスの心を頭にインプットするものではないでしょうか?
「プラスの心」「成功者の積極思考」などを一生懸命頭に叩き込み、反復し、そして更に定着させるために心を落ち着かせて、脳波を静めて自己暗示をかけ、そしてプラスのイメージを鮮明に頭にイメージする…
いいでしょう。確かに徹底的にやったら、確かにプラスの心は定着します。
誰だってマイナス思考よりプラス思考が良いなんて知っていますよ。頭では…
では、「これから、明るく・前向きに・積極的に…って24時間365日プラス思考で頑張ってください!ハイッどうぞ」と言われて、本当に運が良くなるでしょうか?
ここが、“心の三層構造”の一番上の部分、『頭(観念)』の部分です。 頭では解っているのです。
でも、そうすることで解決するなら、世界中の大成功者や聖者・覚者の本、教材などを買い集めてどんどん次々頭に叩き込めばいいだけです。 仮にそのことに何百万円注ぎ込んでも、それで「最高の運のいい人生」が得られるんなら安いものです。
しかし、どんなにそう思おうと努力しても、ふと我に返った時、どうしてもそう思えない心が湧き上がってくる…なんてことはないでしょうか?
「感謝しろって言われたって、そう思えないから仕方ないじゃないか」
「プラスに考えろ、なんて解っちゃいるけど、どうしても不安になってしまうんだ…」
「人を愛せよったって、憎いんだからしょうがないじゃないか!」
「だからこそ、何度も何度も反復して、プラス思考をインプットするんだ。強くそう思うんだ!、潜在意識にインプットしろ!」…? ちょっと、まってください。違いますよ! 反対です、逆です。
もうインプットは止めてください。
「思おう!」とするのは「そう思ってない」から「思おう」とするのです。
「思おう!」とする心とすでに「思っている心」があるのです。
よく聞く話とは存じますが、後者の方が圧倒的に力が強いのです。
その、ふと湧き上がってくる“すでに思っている”心こそ重要なのです。
ではその心はいったいどこからやってくるのでしょうか?
心を『映画のフィルム』と『スクリーン』に例えてみる
私たちの人生で今起きているあらゆること・様々な現象をみる時、映画のスクリーンを観ていると思ったら良いでしょう。
スクリーンには、必ずフィルムがあります。光をあてると、そのフィルムがスクリーンにうつるのです。
実はそのフィルムには、最初から最後の結末までのストーリーが、もうすでに刻み込まれているのです。
それはあなたの心、つまりあなたの記憶です。
そして、フィルムには、撮影現場があって、それを撮影してフィルムを作っています。それをスクリーンに映しているのです。
ということは、そのフィルムを見ることによって、自分の生い立ち、生き方、そしてまわりの登場人物というのが、明確に見えてきます。
そして、そのフィルムを全部、書き換えることができるのです。
真我、本当の自分に目覚めれば、地獄のようなフィルムもハッピーエンドに終わらせることができるのです。
それが満月の法則です。